VOL.116 地球上に「水」ができたことから、すべては始まった❗
コラム
「アロマ環境」を語るには、「生命の誕生」と「地球環境」からご紹介しなければなりません。
みなさんも学生だった頃に、宇宙や地球のなりたちを理科や地理で習ったことがあるかと思います。
ご存知の通り、地球は太陽との距離が適度なため、生命が誕生するのに最適な環境となり、現在もなおいろんな生命が生きて生活しています。
空には大気の層があり、これは薄いフィルムの役割となって地球を包んでいるため、太陽からの有害な紫外線を吸収したり、温室のように太陽エネルギーの一部を内部に取り入れたりしています。
また、生命が育まれる大事な要素として、海や大気、陸地を循環している「水」の存在も忘れてはなりません。
このようなさまざまな条件、バランスによって地球環境は成り立っています。
地球に生命が誕生する前は、大気のほとんどは二酸化炭素でした。気温もかなりの高温だったので生命が生きて行くのは難しい環境。
その後、植物が育ち始めたことで二酸化炭素が減り、かわりに酸素が作られはじめ現在の大気が形成されました。
これは「植物による光合成」という働きによるものです。
植物は太陽エネルギーによって、「水」「二酸化酸素」から、「糖」「酸素」を作って「酸素」を排出します。
このように植物をはじめ地球上の生物たちは気が遠くなるような長い年月をかけながら、自分たちが「生きやすい、繁殖しやすい」環境を作り出すために、大気や大地を変化させて、自分たちも環境も進化させてきたのです。
このサイクル、相互作用は「地球と生命の共進化」と呼ばれています。
この記事を書きながら、歌手の椎名林檎さんが『本能』という曲のなかで、酸素と海と風がこの地球に揃った時点で「もう十分だったはずでしょう」と歌っていたのを思い出しました。
人間は生きて行くうえで「言葉」を持つ生き物になって、その言葉により、便利にもなったし不便にもなったことを嘆くような内容でしたね。でも言葉が誕生したからこそ、香りの素晴らしさを「定義づけ」て広めることができたのです。進化って素晴らしい!
参考文献:『アロマテラピー検定1級2級 合格テキスト&問題集』より
(島みるを)
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